プロペシア ( Propecia)

プロペシア (Propecia) とは

プロペシアとはフィナステリド(finasteride)と呼ばれ、アメリカメルク社が開発した世界60カ国以上で承認されている男性型脱毛症用薬(AGA治療薬)です。

日本では、MSD株式会社が2001年よりプロペシアの臨床試験を開始し、2003年に厚生労働省へ承認申請をして2005年10月に製造販売承認を取得し2005年12月より国内にて発売開始されております。

プロペシアの日本での特許は2015年に切れており、各社から後発品が発売されています。

開発の経緯

1991年に米国でプロペシアの有効成分であるフィナステリドの開発が始まり、1992年に米国で前立腺肥大の治療薬としてプロスカー(5mg錠)の商品名で認可されました。

しかし、その後1mg用量での研究によって、毛髪の成長や抜け毛の減小が明らかになり、1997年12月、男性型脱毛症の治療薬としてに認可され、2005年10月に厚生労働省にAGA治療薬として認可を得て、同年12月に発売されました。

プロペシアの効果・効能

AGA(男性型脱毛症)の主な原因は DHT(ジヒドロテストステロン) です。DHTは5α還元酵素によってテストステロンが変換され生成されます。このDHTが毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合した結果、一定の期間(男性の場合通常2〜7年)で生まれ変わっているヘアサイクルの成長期は短く(数ヶ月〜1年)なり硬毛に成長する前に抜けてしまうので、見た目には産毛のような軟毛が増加してしまいます。また、休止期から成長期に移行せず毛球部が萎縮して消失してしまった毛包も増加し、頭皮にうぶ毛程度の毛も生えていない状態が広がっていきます。

プロペシアは、AGAの原因であるDHTを生成するのに必要不可欠な5α-還元酵素を阻害することでDHTの生成を抑制します。これにより成長期が長くなり細くなった髪の毛にコシが出てきたり、休止期にある毛穴からの毛髪も成長しAGA改善の効果が期待できるお薬です。

飲み薬であるため周囲に薄毛治療を受けていると気付かれにくいといったメリットもあります。

また臨床試験では98%の人に効果があり、半年で48%、1年で58%、2年では68%、3年で78%と髪が増える人が経時的に増えたという報告もあります。

プロペシア (Propecia) 用法・用量

男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。

3ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もあるが、効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要である。また、効果を持続させるためには継続的に服用すること。なお、増量による効果の増強は、確認されていない。

プロペシア (Propecia) 副作用

国内臨床試験時では、1mgのフィナステリドで胃部不快感、性欲減退など6%程度の副作用が認められました。

頻度不明ながら、重大な副作用として肝機能障害が起こり得ます。

また1%〜5%未満性欲減退の副作用が発現するほか、1%未満に勃起機能不全、射精障害、精液量減少が発現する可能性があります。

ただし、プロペシアによって副作用が出る可能性は決して高くはありません。

個人差もありますので、深刻に考える必要はありませんが、「副作用がある」ということを把握した上で服用することは大切です。

プロペシア (Propecia) 注意事項

◯男性におけるAGA(男性型脱毛症)のみの適用であり、円形脱毛症や抗癌剤等による脱毛症に対する適用はありません。

◯20歳未満の未成年に対してプロペシアの処方はできません。

◯女性に対する適用はありませんので、女性に対してプロペシアの処方はできません。(臨床治験でも有効性は認められていません。)※妊娠中の女性がプロペシアを服用すると、男性胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがあります。

◯3ヶ月の連続投与により効果が発現する場合もありますが、効果が確認できるまで通常6ヶ月以上の連続してのプロペシア服用が必要である。

◯前立腺がんの検診を受ける予定のある方は、検査を実施される医師にプロペシアを服用していることを必ずお知らせください。

◯プロペシア服用中は献血をしないでください。(献血した血液が妊婦や授乳中の女性の体内に入るのを防ぐためです。1ヶ月間、プロペシアの服用をやめれば献血は大丈夫です。)